沖縄の若者が夢見る公務員・教員の実情を今日は話したいと思います。
別のエントリでも話しておりますが、
都道府県最強の最低賃金の沖縄では、今でも「公務員最強説」が根強く残っています。
最強たる所以は総じて、「大企業が圧倒的に少なく、中小零細」、給与水準、休みなどの待遇をとっても、公務員・教員のほうがメリットが高い、がゆえに人気です。
さ・ら・に、
公務員・教員幻想は、その親からの影響力が高く、「大学生等」において、就職がうまく決まらなかった際などは、「公務員を目指しなさい」という、優しさや愛情からくる強烈な甘えの一言が放たれ、「じゃー公務員を目指そう」と安易な発想になります。
ほかにもむかーしから、「公務員はいいぞー」という強烈な刷り込みが幼少期からなされたり、就職先の企業名が「カタカナや英語」、認知されていない企業であれば、就職辞めて、アルバイトや役所や学校の嘱託職員でいいから、公務員浪人してでも、目指しなさいというバトルが例年繰り広げられています。。。
という事で、今回は直近の公務員・教員の試験の倍率の実情をお話しいたします。
◆KING OF 公務員(沖縄県庁職員)
元ネタはここです。過去の実施結果/沖縄県
平成27年度の沖縄県職員採用試験の実施結果がこちらです。
【地方上級試験(全体)】
受験申込者数:2,211名
↓
第1次試験受験者数:1,928名(受験率87.2%)
第1次試験合格者数:316名(倍率:6.1倍)
↓
第2次試験受験者数:297名
↓
最終合格者数:193名(最終倍率10.0倍)
ちなみにメインである行政Ⅰでは以下の通り、
【行政Ⅰ】
受験申込者数:1,445名
第1次試験受験者数:1256名(受験率:86.9%)
第1次試験合格者数:136名(倍率:9.2倍)
↓
第2次試験受験者数:133名
↓
最終合格者数:82名(最終倍率:15.3倍)
※ちなみに区分で一番競争率が高いのが【警察事務】で最終倍率56倍です。
いや、わらえますよね。
ちなみにここに【地方中級・初級・警察官】を合わせた
沖縄県職員全体でいうとこうなります。
【沖縄県庁職員全体】
総受験者数:5721名
↓
第1次試験合格者数:1003名
↓
最終試験合格者数(いわゆる内定):422名(最終倍率:10.5倍)
いかがですか。これだけ関門高いって事です。
さらにこれは現役合格だけじゃないですからね、浪人も含んでますからね。
おそらく高校で昭和薬科付属やや4K(開邦、那覇国際、球陽、向陽、)などの進学校から県外の難関国立・私大へ進学した大学生がUターン受験している可能性も考えると、如何に関門が高いかがわかります。つづいて、教員です。
◆みんなの憧れSENNSEI(先生)
元ネタはここです。
平成28年度(平成27年実施)沖縄県公立学校教員候補者選考試験/沖縄県教育委員会
◆小学校
志願者数:1427名
↓
1次試験合格者数:302名(合格率:21%)
↓
最終2次試験合格者数:234名(合格率:77%)
最終合格率:16%
◆中学校(全体)
志願者数:1,126名
↓
1次試験合格者数:149名(合格率:13%)
↓
最終2次試験合格者数:85名(合格率:57%)
※絶望的な【保険体育】ですね。250名受けて8人・・・
最終合格率:7.5%
◆高校
志願者数:1258名
↓
1次試験合格者数:143名(合格率:11%)
↓
最終2次試験合格者数:57名(合格率:39%)
最終合格率:4%
いやはや、どこぞの超大企業ですが、、、という感じの倍率ですね。
ここに教員系では、各種学校での嘱託員等が受験してきますからね。
教員系は、高校などは特に志願から合格までの最終合格率が4%と司法試験もびっくりな低さです。
安易に「沖縄で絶対教員!!!」という事は口にしないほうが身のためくらいの感じですね・・・公務員より、完全に狭き門です。
もし本気で教員を目指すというあなたは、死ぬ気で勉強し十数倍の関門を突破する覚悟で勉強しなければいけません。
現実や実情を踏まえた上でも立ち向かう事も大事です。
また安易に「公務員や教員になったら?」という事を口走る親がいれば、
「自分の成績や偏差値などを考えた発言ですか?」という事を、この数字を盾に親に会話してみてくださいね。
調べてみると、他府県よりも厳しい倍率になりました。
いやーでも、沖縄で先生や公務員になっている人は、仕事ができる別として、
頭がいいんだなーという事がわかる結果となりました。