つい先日。こんなニュースが出ました。
【以下、記事抜粋】
コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンの古屋一樹社長は5日、産経新聞のインタビューに応じ、現在約1万9千店の国内店舗数を2万店にする時期について「来年度には達成したい」と意欲をみせた。47都道府県で唯一未出店の沖縄県へは「2~3年のうちに進出する」とし、弁当の専用工場を造るなどの具体的な交渉を進めていることも明かした。
1,000円売って儲けは1円? 低迷するスーパー業界、元気印企業は地方にあった (1/2):MONEYzine:株/FX・投資と経済がよくわかるWebマガジン
というコトで、とうとうあのセブンイレブンが来ることが濃厚になりました。
プライベートブランド・ドミナント出店など、独自の流通網や、素早い経営を有しているセブンイレブン。
出店が決まれば、素早い動きになりそうです。
沖縄の小売・流通業界も変化しそうな気配がします
沖縄の小売流通業について
■サンエー
沖縄県民ならだれもが知っている超有名企業。
県内売上高ランキング上位であり、あと2-3年すれば必ず1位になりそうな。
最強企業。※最強たるゆえんはこちらの記事から
さらに数々のブランドライセンスを取得し、自ら領域を広げている。
エディオン・東急ハンズ・タリーズ・大阪王将など次々と内地のブランドを取得、またネットスーパーなど次々と手をゆるめず、またCVS事業ではローソン沖縄を連結子会社化し、CVSもグループとして県民の消費を完結させるべく囲い込みを狙う。
イオンの沖縄法人企業。大型SC・地域型SCでサンエーとしのぎを削る。
イオンライカムなど巨大なSCも建設し、近年、急上昇。ライカムには県内初出店企業を多数誘致し、新たな観光スポットとしても認知が拡大。PBブランドの「イオンスタイル」をはじめ、日本を代表する小売業「イオン」ブランドを有し、打倒サンエーで立ち向かう。
■金秀商事
県内企業経営グループのひとつ、金秀グループに属する金秀商事。グループ全体ではも土木建設業・ホームセンター・ガソリンスタンド・ホテル・保険・携帯ショップ等、幅広い分野を有し、その中の中核事業がスーパー。ブランドは「タウンプラザかねひで」、こちらは沖縄発祥の地元企業で地元民御用達。沖縄にしかない「かねひで」では沖縄にしかない商品がたくさんあります。またカインズホームのFCをはじめ、新たな事業も始めている。※イメージとしては、「安い!!」というイメージでしょうか。
あとはちょっと店内が汚い・・いや、安く買い物するなら「かねひで」ですかね~
※あまり客観的なデータがなくすいません。。。
■野嵩商会
県民ならだれしもが知っているフレーズ「今、あいてます。ユニオンですから。」
が、有名なユニオン。24時間営業であり、県民にとっては、「ユニオンが閉まったら相当やばい。」※台風の暴風域でも空いている。。。というような地元密着型スーパー。
県内で一番安いディスカウントスーパーですかね。
県内有数の企業グループのひとつ、リウボウグループの中の中核事業がリウボウストアです。※よくTVなどで放送される交差点の近くの百貨店を運営しているのはリウボウストアではなく、「リウボウインダストリー」です。
こちらも県民に慕われているスーパーですが、ここ数年、店舗をリニューアルし、少し高級スーパー化してますね。あそこの浦添にあるバークレーズコートの鮮魚コーナーには惹かれます。。。
■生活協同組合コープおきなわ
そうです。生協です。以外に生協も盛況です。という事ではありませんが、こちらも宅配事業を中心としながらも実店舗を運営しています。新都心のアップルタウンというところにも店舗がありますが、立地や中のテナント(トイザラス)など集客力は高く、けっっこうな売り上げがあるんだろーなーと思います。
セブンイレブンが唯一入っていない沖縄県。コンビニ業界はココストアが2015年度に買収され、県内は2強になりました。2016年度3月末時点ではローソン191店舗・ファミマ271店舗、ココストア81店舗※です。※ココストアは順次ファミリーマートへ改装中。
沖縄地場のリウボウグループとファミマが共同出資で展開。比率はリウボウのほうが多い51%。県内では割と有名な「学Pリーグ※」などを行っています。※学Pリーグとは毎年、県内の全大学が参加し商品開発~販売までを行う企画。また昨年度、ココストアを買収し、一気に店舗数を拡大。県内のシェアを争っていたローソン沖縄を一気に店舗数で引き離します。
■ローソン沖縄
こちらは沖縄の流通王サンエーのグループ会社です。サンエー内でローソンの商品が買える。またこちらはFC展開がメインで直営店が2店のみなど細かい特徴はいくつかありますが、最近は少しファミマの後塵をきしているところでしょうか。セブンイレブンの進出に伴う抵抗線に期待ですね。
というコトで軽くオープンになっている情報から比較表を作ってみました!
■スーパー編
やはりサンエーの1強が見えてきますね~
2位のイオン琉球は昨年度のイオンライカムの開業等で後押しになりました。
が、サンエーも浦添のキャンプキンザー返還予定地に大型のSCを建設予定という事で、大型店舗の戦いのこのイオンVSサンエーが引き続きになりそうです。
■コンビニ業界
ローソンにについては、あくまで推定ですので仮説ですが…
次年度の決算においてはココストア店舗の売上が計上されるので、
規模間の拡大は要期待というところでしょうか。
■売上高比較
参考までに例年、琉球新報に掲載される沖縄県内売上高ランキングや各社のHPから、簡単に比較をしてみました。
まーあくまで参考ですけどね。
こうしてみると、売上高でいうと、やはりサンエーが2位のイオン琉球に2倍近くの差をつけています。またサンエーの年度利益額も57億と圧倒的で、規模・利益などを含めると県内ではほぼ最強といってもいいほどの財務体質を誇っております。
※詳細は以下、IR決算説明資料をご参照ください。
http://www.san-a.co.jp/common/uploads/ir/160413.pdf
という事で、そろそろ出社するので今日はここまで。
今回は単純比較と説明でしたので、また機会があれば各社の情報などを詳しくやれるといいかもですね~
【2016.7.14追加】
こんな記事もでてました。
やっぱり沖縄は特殊な経済圏なんでしょうね~