沖縄の『就職・転職・移住』事情色々。

県外の会社から移住でin沖縄。移住して感じる事や、思った事をいろいろ書いていこうと思いま。

沖縄の給料が低い7つの理由の考察と、感じたこと~

どうも、こんばんは。

沖縄は既に車の社外気温が36度を超え、エアコンMAXでも効いた気がしない気温になってますね。

 

今回は、何故、給料が低いのか〜について考えてみました。浅はかですが、ちょっと書き散らしてみようかと思います。

 

低いよ低いよーと嘆いているだけでは意味ないですからね。笑

低い理由や背景・条件を知ったうえで、「で、どうする?」という思考も必要です。

沖縄でなにかしらの事業展開や就業する上で、何かヒントになればと~とブレスト気味に書いてます。※ちょっと酔いながら書いているので箇条書き気味&整理ができていません。笑 ご容赦ください。

 

島嶼県だから

・業界の偏り(製造業)がない

→産業構造がいびつ。大企業が育ちにくい。裾野産業が広がりにくい。一部の大企業や業態を除き、労働集約型の仕事が多い。ので、付加価値がないサービスには高い対価は得られない。よって、収入があがりづらい。こんな軽い論理でしょうか。

 

沖縄の業界は得てして、こんな偏りです。流通、観光、サービス、建設、不動産、そして近年IT。

 

やはり、物流の関係から製造業が少ないという事ですかね。原料をもってくるコストも、それを県外へ出荷するコストもどちらもかかる。県内消費市場も需要はたかがしれてる。

 

また物流でのデメリットはさておき、製造業については立地や設備の問題、品質や短納期などが難しい。

 

やはりメーカーがある事で部品メーカーや商社、工場にまつわる周辺産業などの発達ができづらく、業界が偏ってしまうという構図かなーと思います。

 

→それを逆手にとって、製造業を展開するという逆張りもありますが、では、沖縄で製造するという付加価値やバリューを考えたうえで、沖縄発祥だから付加価値があるという商品やサービスの開発が必要ですかね~後は、物流コストでいえば、対アジア(ASEAN)に向けたサービスを沖縄の地で加工から発送までを行うという発想もあるかもしれません。

 

②所得が低いから内需にあまり期待できない

47都道府県の万年王者を爆進中の沖縄。やはり所得が低いと、内需での市場が見込めない。別のエントリでも書きましたが、沖縄はやはり外需(県外からお金を稼ぐ)がらないと上がっていかないでしょうね。

 

例えば沖縄は軽自動車の比率が高く、ダイハツやスズキ、最近ではホンダなどの自動車がバカ売れですが、軽自動車をもっていないメーカーのディーラー(日産、マツダ、三菱、スバル)などは販売店舗がダイハツやスズキに比べると圧倒的に少ないです。※軽自動車も最近、高いですけどね。

 

高級者や高級マンション等もありますが、それは県外の富裕層(移住や別荘など)が購入していることや、投資用マンションとしての購入(県内・県外富裕層や最近はアジアの富裕層)しているケースもあります。

 

→これをビジネスにするのであれば沖縄というブランド(海などの自然環境が綺麗とか、沖縄の歴史や文化そのものに価値がある)を利用して外需を稼ぐ工夫をするか、もしくは沖縄の地場の県民に対して、低価格サービスを提供するか、などは考えなければいけないですね。沖縄は県外に出るコスト(所得が低いので沖縄県内で、その所得を消費する→というかせざる負えない)という事が考えられるので、地元沖縄県民のニーズに特化した商材やサービスを考える必要性はあるかもしれませんね。

 

③政府からの補助金

支援→自立しない→頼られっぱなし

 

給与が低い理由と直結はしないですが、、、交付金だよりであると、あくまでそれが前提になるため、産業やビジネスが切羽詰まった状態で生まれにくいため、参入しやすいビジネスを起業しがちです。つまり、こういった余計(というと失礼かもしれませんが)なお金があることによって、沖縄の産業や実業家自体がそれをあてにしまうため、付加価値や自律性が削がれ、その要件や条件にあった提示しかできなくなり、思考がとまってしまうという、問題も少し感じます。。。

 

まーでも、、そう事は基地がらみや過去の本土、沖縄戦での本土のための犠牲もあり、簡単ではないですが・・・今や、年間3000億強ともいわれる一括交付金が沖縄に落とされ、それでビジネスにしている地場企業も多々あります。あくまでこれは一過性のお金であるのでね~(取る側がすれば大金なので取りにいっちゃいますが・・・)

 

ここは考え処はありますね。

 

④中小企業が多く、大企業がない。

観光・サービスが多く、参入障壁がすべて低い業態が多い。

※高い業界は独占・寡占化し、唯一高収入企業になる

 

よって起廃業率も高い。

沖縄振興開発金融公庫のデータより。

 

つまり真似されやすく、あとは競合も参入しやすいため、つぶし合いが簡単ってことです。

またそういった意味で、寡占化が行われずづらく、価格戦略などに走り、経営がうまくいかないという事もいえるかもしれません。

 

内需が少ない、産業の偏りがあるなども要因としてあげられるかもしれません。

 

⑤経営者からすると、もともと安いのに変える理由ってあるっけ?

同族経営も多いので、オーナーが貯め込がちな気もします。

とあるホテル業の噂では、みんな人件費低いのに挙げる理由ってあるっけ?などという経営者もいるみたいです。

 

またとはいっても、労働集約型や季節に左右される、そもそも市場がせまいなど、経営や財政状態が安定しないので、明日はわが身の自転車屋操業の中で人件費まで落とせるっけ?という論理も発生しがちな気もします。

 

⑥ニアショア、BPOなどオペレーションセンターだから、低い。

外資本の沖縄支店や事業所などであれば高いが・・・

別法人に変えられたりするケースもある。

つまり、同法人でやれば福利厚生や給与待遇もそれなりにしなければいけないが、、別法人として沖縄で立てれば、その地元の相場に合わせて人件費を立てればいいので、

 給与を抑えられるってことも考えられますね。

 

本社機能がない、販社・販売店などしかないため、あくまで本社からの指示に応じて業務を行うオペレーションセンターが多いのも沖縄の特徴かもしれません。

 

⑦向上心がない??

語弊が生まれるので悪しからずですが、、、上にあがろう。管理職になろう。新しいビジネスをおこそう(ある程度の実現性をもって)という人が少ないような気がします。

 

とある新卒の学生がこんな事をいっていました。

新卒で給料25万(年俸制)なんて高すぎる・・・なんか怪しい・・・

※いやいやこっちからすると年棒制だと、むしろ安いですけど・・・

 

とある10人に3人くらいの人事採用担当がいってました。

管理職とか役職にあげようとすると、断られる。

なんで?と聞くと、責任職につきたくないんです。

 

今のままでいいんですと。

 

え!?こっちからすると優秀でさらに上にいってほしいし、 評価しているからあげるんですけど、みたいな祖語がおこってますね。

 

県民性なんでしょうか?最近の草食系という言葉で片づけたらいいんでしょうか。

 

というか、原則、労働集約型が多い、サービス業が主体の島なので、いかに付加価値をつけて、利益を上げるという事が本当は重要なんですけどね~

 

ゆいまーる、なんくるないさーに代表されるように、競争や資本主義的な意識や、ビジネスをロジカルに展開している企業は少し少ないような気がします。

本質論ではなく手前の表層でビジネスが終わるなんてことも、多々あったりと・・・

 

仕事至上主義の島ではない気がするので、そのあたりはつけ入るスキがありすぎて、本土系企業にやられていたりや、沖縄に進取した企業も人材の部分で、採用・教育等で苦戦し、撤退なんて話もよく聞くので・・・

 

とかく、島全体のビジネスモデルが、地場企業を除くと販売や事業所などの拠点であるため、自らビジネスを起こしていくという気風が少し少ない気もします。

たんたんと頼まれた業務を行う、改善はしても、創造は少ない・・・そんな気もするかもしれません。

 

つまるところ、その先を描けないことが問題な気もしますが、、、やはり上昇や向上思考に欠ける(ビジネス自体が島の中だけで完結するため、それ以上を求めなくてもなんとかなる)という事もあり、いわゆる目先や表層の競争はしているが、根本の環境は変わらない・・・って感じですかね。

 

それよりも、身近な親戚や友人を大事にしたいという人として大切なことを大事にしている傾向も感じるので仕方ないかな~という気持ちも、わかります。

 

いいんです、仕事が人生のすべてではないんです。

 

というような、事も感じたり、思ったり・・・

 

 

いろんなしがらみがあって、低いですよね~

振り切れば、色々できる事がある可能性の島って感じです。

※そろそろ書き手の私も仕掛けようかと感じている今日このころ。。。

 

やっぱり、お金は大事なので・・・

サラリーマンだけやっていると、沖縄にいる限りは専門職(医者や弁護士など)に就かない限りは、貧乏なままという気がしてならない訳で・・・